褒め屋になって見えてきた世界

2018年2月に始めた褒め屋、今日までの10か月間で約30名の方が利用してくれました。

褒め屋に興味を持ってくれたこと、「利用しよう」と考えてくれた皆様に、本当に感謝です。

「褒め屋」として活動してきた10か月間で、私と関わってくださった方々から学んだことは多く、人の「生き方」や「在り方」について考えるきっかけをいただきました。

 

特に大きなテーマとして感じたのが「見えづらい生きにくさ」の存在です。

この「生きづらさ」は具体的に2つあります。

1つ目は、「自己肯定感の低さ」です。

面談の際、お話を伺っていると実際には日々沢山のことを頑張っているのに、人によっては本人のキャパを超えるほどの働きや思考をしているのに、ご本人の主観で見ると「なんでこんなに頑張れないんだろう」とか「何もできていない」という極端な感覚になってしまう。

その結果、「自分を好きになれない」とか「自分が生きている価値が見いだせない」という悩みをお持ちになっていました。

「なぜ自己肯定感が低いのか、なぜ自分の頑張りや努力、持っている魅力に目が向かないのか」を私なりに考えたところ、自己肯定感の低い利用者さんにいくつかの共通点が見つかりました。

それは「親子関係において悩みがある・壁を感じている」ことや「真面目で責任感が強く、完ぺき主義な傾向がある」ことです。

このどちらか一つでも当てはまる方は、自己肯定感が低く、悩みを抱えていらっしゃいました。

親子関係の悩んでいるという方は親に褒められた記憶がない・少ないという方が多く、ご自身や親御さんに対してあまり良いイメージを持っていませんでした。

幼いときは親に対して言いたいことが言えなかったとか、秘密にしていることが沢山ある、などというお話も聞きました。

幼少期、自分の頑張りを褒めてもらえなかった、認めてもらえなかったという記憶・経験や甘えたいときに甘えられなかったことで、自分自身を肯定的に見るよりも否定的に捉えてしまう傾向になったのではないかなあと感じました。

そんな、「自分を好きになれない」や「自分の長所がわからない」という悩みをお持ちの方こそ、ぜひ褒め屋を受けていただきたいです。

 

そして2つ目に、「精神疾患」や「発達障がい」と言われるものです。

褒め屋を始めて3ヶ月ほどしたときから、褒め屋を利用してくださる方で「精神疾患」や「発達障がい」などを抱えている方の割合が増えていきました。

私自身、「精神疾患」や「発達障がい」などについて全く知識がなく、面談で当事者の方のお話を聞いて学ばせていただきました。

当事者の方のお話を聞いて感じた、症状などのその疾患・障がいの特徴から生まれる「生きづらさ」と、理解よりも差別に走った人から投げられる心ない声、日々感じる「生きづらさ」、「孤独感」。

当事者の方の家族や友人といった身近な人でさえ、「そんなの自分に甘いからだ」「元気そうだし、さっさと治しなよ」などと言われることも多いと聞きました。

しかし、疾患の特徴や解明されているものの原因を知れば知るほど、当事者の「生きるのがつらい」という声がネットで言われる「ただの甘え」なんてものではないことは、知識不足ながらも容易に理解できました。

それと同時に、「私自身がもっと知り、そしてその声を私と同じようにまだ知らない人たちや、同じ当事者の方たちへ届ける必要がある」と感じました。

そうして始めたのが「精神疾患の勉強会キャス」です。

精神疾患や精神障がいなどを抱えた当事者の方や、それらについて勉強されている方をゲストにお呼びし、キャスを通じてリスナーさんと一緒に理解を深める、話し合うという企画です。

2018年10月から始まったこの「精神疾患の勉強会キャス」では、うつ病や双極性障害、起立性調節障害、ADHDなどについてお話を聞きました。

キャスを通して「精神疾患」などは誰もがなり得るものであることを知りました。

特に「自分に厳しい人」や「根性があると言われる人」、「責任感の強い人」ほどなりやすいのかなと個人的には思います。

 

そしてここでお伝えしたいのが、そうした傾向をお持ちの方々に関係があると言われている「危険性」です。

警察庁の統計によると、2017年の一年間で「うつ病」を含む「精神疾患」や「身体の障害」の悩みから自殺した人は約7000人と言われています。
(参考:警察庁公式ホームページ「年別自殺者数」)

 

それほどに、生きづらさは私たちが考えているより大きいということです。

だからこそ援助や助け合い、そして精神疾患・自殺予防が必要なんだと思います。

ネットで沢山の人と繋がりやすくなった時代、できることはたくさんあります。

どうか、「他人事」ではなく「自分事」として知ろうとしてほしい。

特に、身近に当事者の方がいない人こそ聞きに来てもらえたら嬉しいです。

 

そして、2018年の「精神疾患の勉強会キャス」に出演・参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

この活動は来年も引き続き継続していきます。

ゲスト出演してくださる方を随時募集中です。お気軽にご連絡ください。

また、一緒に理解を深めてくれるリスナーさんのご参加もお待ちしております。

随時告知をしていくのでチェックしてもらえたらと思います。

 

◎前回のキャス内容をまとめたレポートはこちら↓
過去記事:「精神疾患の勉強会キャスレポート(ゲスト:木村さん)」

 

 

以上の2つが、褒め屋を通して感じた「生きづらさ」です。

褒め屋に興味を持ってくださった方や「お話ししてみたい!」という方は、TwitterのDMにご連絡ください。

誠意をもって対応させていただきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

◎褒め屋Twitter  @arhonoka

◎「褒め屋」の活動について↓
過去記事:「褒め屋の活動紹介」

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